塾長が偏差値30台から関西大学へ逆転合格した勉強方法【英単語編】

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面倒な「覚え直し」をどれだけ減らせるかがポイント

こんちは!学習塾CHOCIE!!代表の平野です!
私が偏差値30台から関西大学へ逆転合格した勉強方法を紹介するコーナー。今回は英単語編ということで、英語の勉強で一番最初の壁となるのが英単語の暗記ですよね。英単語の暗記方法は多くの受験生が悩んでいるのではないでしょうか?私もその一人でした。
受験を意識して勉強を始めたのは2年生の夏頃でしたが、実は、3年生の夏の時点で英単語は300個程度しか覚えれていませんでした。約1年でたったの300個です(笑)
その後、浪人生の夏までに2000個以上の単語を覚え切ることができました。
今回は、1年で300個しか覚えれなかった失敗談と、2000個覚えきれた方法をお伝えします。
ちなみに、毎年生徒にもこの方法を伝授していて、みんな順調に2000個覚えきれていますよ。

こうして私は英単語から逃げていきました

失敗①:自分の能力を過信していた

まず、自分は「実は頭がいい」と思ってましたね(笑)
ただ自分は勉強量が足りてなかっただけだと…
でも、現実は英単語を10個覚えるのに40分ぐらいかかってしまったり、昨日覚えたはずの単語が次の日には半分以上忘れてしまい、「自分はバカなのかもしれない…」と勝手に落ち込んでしまいました。
でも、歴史のように、流れや因果関係などを利用して覚えたりするのとは違い、英単語はアルファベットの並びに対して、無理矢理日本語の意味を覚える作業なので、覚えることが難しいのは当然です。
このことを理解せずに、英単語の暗記ペースが遅いことで落ち込んでしまっていては、自分で自分の勉強のモチベーションを落としてしまっていることになり、暗記することが嫌になってしまいます。

失敗②:期限を設定していなかった

どの勉強でも同じですが、「いつまでに終わらせるか」ということを決めずに取り組むのは自殺行為です。ただでさえ、暗記は楽しい勉強ではない、しかも、暗記に対して自信がなくなってしまっていたので、ついつい文法や、他の科目の勉強に逃げてしまい、後回しになりがちでした。気がつけば1年が経ち、覚えていた英単語は300程度と絶望的な語数しか覚えれていない結果となりました。

失敗③:「覚えた」の基準が低すぎた

なにを基準に「覚えた」と思えばいいのか?そこが曖昧で、後で振り返るととても甘かったと思いました。
例えば1日20個の新しい単語を覚えるとき、単語帳と赤シートを使って、順番通りに覚えていきますが、すぐに意味が言えるものもあれば、10秒ぐらい「え〜っと….」となりながらも意味が言えたものもありました。
実際の入試では、0.1秒で意味が頭に浮かばないと使い物になりませんでした。(0.1秒はあくまで目安ですが)
なぜなら、入試では500語から1000語程度の語数の文章を制限時間内に読み、問題に答えなければならないからです。
もう1点反省点を挙げるなら、一度覚えた単語を復習する頻度が低く、例えば2日で50個覚えても、翌週には40個分は記憶の彼方へ消えてしまっていました。これでは、勉強の効果が時間の割に見えず、やはりやる気を失ってしまいます。

オススメ英単語暗記の進め方

まずは1単語1つの意味を覚えよう

単語帳を開くと1つの単語に対して複数の意味が載っている場合があります。最初から全て覚えようとすると先に進めず、心が折れてしまいます。
まずは1単語につき1つの意味が言えたら次に進みましょう。太字や赤色などでかかれている意味をまずは覚えてみてください。

かならず毎日英単語と向き合う

人間の脳は普段から触れているものは忘れにくく、逆に触れていないものはすぐに忘れます。
英単語でも同じです。よく目にする単語は忘れにくいのですが、大学受験用の単語の中には頻繁には目にしない単語も多くあります。単語を覚えたてのときには特に忘れやすいので、必ず毎日覚えた単語の復習をする時間を作ってください。

スキマ時間を有効に使う

「毎日は難しい…」「時間がなくて…」という人がいるのですが、そういう人に限って机に向かって単語帳を開き、眠たくなって気づいたら夢の中…という人が多くいます。
英単語はどこでも覚えれます。トイレの中、階段を登り降りするとき、電車通学の人は電車の中など、今までスマホを見ていた場面を想像してみてください。その時間を単語暗記のために変えてみてください。例えば、私がやっていたのは、トイレに入って出てくるまでに単語20個復習してました。
単にスキマ時間を使えるだけでなく、1回1回の時間がコンパクトなので、意外と集中できます。60分を1回ではなく、10分を6回でも英単語では効果的です。

復習中心に切り替える

受験用の単語帳はおおよそ2000語程度収録されています。
それをできる限り早く覚え切る必要があるので、どうしても焦ってどんどん先に先に進めたくなります。
しかし、仮に1日20個覚えると、3ヶ月で1500個程度の単語を覚えることができます。文法の勉強と並行して勉強していれば、3ヶ月あれば文法も終わり、単語数もそこそこ覚えきれているので、長文読解の土台が完成する状況だと思います。

大切なのは1度覚えた単語をできるだけ忘れないようにしていくことです。そこで、さっきのスキマ時間を有効に活用して、こまめに復習して、「本当に覚えれているか?」と自分をテストしてみてください。
最初は覚えた単語の3割ぐらい忘れている状態になり、覚え直しの作業も必要ですが、繰り返していくうちに忘れた単語数が減っていくので、スピードを上げて復習が可能になります。
同じ単語の意味が5回連続で言えたらその単語はとりあえず身についたと考えて、しばらくは復習しなくてもOKです。

1日の限界量を見定める

自分の実力を知り、1日に可能なノルマを設定しましょう。
まず1日目に20個程度英単語を覚えてみましょう。そのときに、大雑把でもいいのでかかった時間をメモしておいてください。次に、他の科目の勉強とのバランスを考えて、1日に英単語のために使える時間をおおよそ計算し、その時間と20個覚えるのにかかった時間を考慮して、1日あたりの可能な暗記量を決めるとよいです。
たまに、できもしない妄想でノルマを設定する人もいます。達成不可能なノルマは無意味なので、ゴミ箱に捨ててください。
1日のノルマが決まれば自動的に1週間、1ヶ月、3ヶ月単位のノルマが設定できます。
勉強を始める時期や、志望校など、個人差はありますが、目安としては3ヶ月で1500個は覚えれるようなノルマ設定がオススメです。それよりも少ない場合は1日あたりの英単語の勉強時間をもっと確保できるように見直してください。

具体例:塾生の実践記録

実際にうちの塾生が行った勉強法はこのようになります。

単語の暗記を開始したのが二年の1月でした。まず、20個の英単語を覚えるのに20分ぐらいで覚えれるようでしたので、1日30個、1週間で200個を目安に頑張ってもらいました。
200個覚えきったら次の週は同じ200個の復習をしながら、新たに200個覚える、それを繰り返して1ヶ月間で800個まで到達しました。
毎週単語テストを行い、毎回90%以上の得点率でした。

正直、今までこんなペースで単語を覚えたことがなかったので不安でしたが、序盤は覚えやすい単語が多かった印象です。また、復習の頻度をあげると、「知ってる単語の意味を言うだけ」という言葉が多くなっていくので、時間もそんなにかかりませんでした。dogを見たら「犬」と認識するのと同じスピード感で進めていけます。

2ヶ月目は直近の単語の復習の積み上げに加えて初月の単語の復習を1週間で100個程度行ってもらいました。

1000個過ぎたあたりから徐々に単語が難しくなっていって、平日は思ったより進めれなかったですね。なので、平日は復習中心で、新しい単語は15個ぐらい、土日にある程度まとめて覚えていました。
ただ、2月が終わるころには1〜1000番までの英単語はスラスラ意味が言えるぐらいにはなってたので、そこは自信を持てました。

3ヶ月目は2ヶ月目の暗記にやや不安が残りました。テストで70%を下回るときもありましたので、1週間で100個と暗記量を減らして、復習の量を増やして、定着を図りました。その結果テストの得点率が85%まで向上しました。

似たような意味や似たようなスペルの単語を見間違えてしまって、間違うことが増えましたが、そこは何度も繰り返し見直すことで徐々に解消されていきました。正直ここまでくると根性ですね笑

単語の復習には単語帳よりも単語カードを使ってもらいました。その方が時間短縮になるのと、シャッフルできるので、番号順に単語を覚えてるということを防ぐこともできます。
今はアプリでも勉強できるのですが、やはりカードの方が圧倒的にスピードが速いです。

カードリングはつけずに輪ゴムでまいて管理してました。その方がシャッフルしやすいのと、めくりやすいので、時間短縮できました。ちょっとしたことですが、塵も積もれば山となるです。

見事3ヶ月で1800語まで覚えることに成功しています。この後も復習は継続してもらいながら、文法も同じく3月にはほとんど終わっていたので、英文読解の練習を始めることができました。

この生徒は比較的早く単語を覚えていくことができました。ですが、個人差がありますので、1日あたりの可能な量を見極めて進めていけばOKです。他の塾生は1週間で100個ペースで進めていった人もいます。ただ、自分を甘やかすような計画になってはいけません。決めたことは最後までなにがなんでも貫き通す覚悟を持って覚えていきましょう。

英単語を覚える時間を細かく分けるのはオススメです。5分、10分なら集中できるので、それを1日のなかで何度も作れば合計で2時間ぐらいになってることもありました。
例えば、学校に行く前に5分だけ単語カードで復習するとか、学校から帰る途中の公園みたいなところで10分だけ単語カード見るなど、生活の流れの一部に単語暗記を入れ込むことがとてもよかったです。

単語カードのある単語帳がオススメ

単語帳だけで暗記をしていると「単語の順番」を覚えてしまい、長文の中で使えるか不安… という人は是非単語カードを利用してください。でも、単語カードを自分で作ることはNGです。単語カードを作っている時間があるなら1個でも覚えた方がいいです。時間がめちゃめちゃもったいないです。お金はかかりますが単語カードを買いましょう。
単語カードのある単語帳でオススメなのは英単語ターゲットです。

英単語ターゲットカード

まとめ

誤解を恐れずに言うと、英語は語彙に始まり語彙に終わると思っています。
英単語は「英文の流れから推測しろ」と言う人もいますが、それは誤解を招く表現だと思います。
たしかに、難関大学の英語にはそのような技術が必要です。大学側がそもそも受験生がその単語がわからないことを前提に出題している、あるいは単語の意味は知っていてもそのままの意味で訳すとおかしな日本語になるような英文もあるからです。ですが、それは最低限の語彙力があり、その上でレベルの高い問題に取り組む際に必要な技術なのです。
英単語から逃げずに覚え切りましょう。一人で覚えるのは大変でも一緒に頑張る仲間、的確なアドバイスをくれる先生がそばにいれば乗り越えられますよ!!
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